ささもと こどもクリニック News Letter No.3 (2002.10.10)
Tel: 0424-98-4153(ﾖｲｺｻﾝ) Fax: 0424-98-4154
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涼しくなりしのぎやすくなってきたこの頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。お子さん達の中には、運動会や修学旅行などではりきっている方もおられると思います。ニューズレター第３号をお届けします。
【乾燥肌（ドライスキン）について】
そろそろ皮膚がかさかさしてこられた方が目立ってきました。これから冬にかけて、空気が乾燥していきます。皮膚もその乾燥に対抗しようと、毛穴からの水分の蒸発を防ごうとするため、毛穴がとじてきてしまいます。そのために皮膚がカサカサしてきます。これは痛んだ角質がはがれてくることで生じます。早い人では９月頃から徐々に進行していきます。またアトピー性皮膚炎では皮膚の水分量は少なく、ドライスキンの状態は皮膚のバリア機能も低下し、いろんな刺激に対し敏感となり湿疹の増悪につながりますので、注意して下さい。
皮膚が乾燥する人のスキンケアのポイントは、水分の蒸散を防ぐために皮膚の表面に蓋をする役割を持つ保湿剤を塗る事です。保湿剤として、ワセリン（プロペト）、亜鉛華軟膏、尿素軟膏（ケラチナミン、ウレパール）、ヒルドイド（これらは当院にもおいてあります）などがあり、薬屋さんでも多く発売されています。自分にあったものが良いでしょう。９月から翌年の３月までは行って下さい。乾燥時期には1日３回位が目安です。特に入浴で皮膚に水分が与えられたらできるだけ早く（１５分以内）に塗って下さい。
【アレルギーひとくちメモ】
運動誘発性喘息についてお話しします。喘息の人ではある程度以上運動を続けると喘鳴が出現してきます（しかし呼吸機能を鍛えるために運動することはとても大切な事です）。学童の方はマラソン大会もあると思いますが、運動することは大切なことなので、私は原則として積極的に参加を勧めています。ただ発作になってはいけませんので、次のように指導しています。
走り続けてゼーゼーし始めたら（喘鳴が出現し始めたら）、必ず休む。ゆっくり歩くのが良いでしょう。１０分くらいで喘鳴はなくなってきますので、また走り出す。すると今度は喘鳴がでなくなってくることも多い様です。もちろんまたゼーゼーし始めたら同じように休んで下さい。普段から家族で練習しておくともっと良いでしょう。
また運動の前に、インタールの吸入をしておくと運動誘発性喘息をある程度抑えられます。休み時間に保健室でおこなうといいですね。マラソンが完走できたら、とても自信が出来ると思います。心配な点があったら診察の際にお尋ね下さい。
【お知らせ】
①月が変わったら、保険証の提示をお願いいたします。１０月より乳児医療証が若草色のものに変わりましたので、ご確認の上お持ち下さい。
②１０月２１日（月）よりインフルエンザワクチンの接種を開始します。昨年は予約していただきましたが、今年はワクチンの予約は必要ありません。他のワクチンと同じく、水・金（２：００-３：００）の優先時間をご利用の際は予約が必要となりますが、それ以外は診療時間内に直接お越し下さい。ワクチンがなくなり次第終了と致します。
③“こどものアレルギー”というテーマで調布市エンゼル大学講座でお話しさせていただきます。１０月２４日（木）１４～１５時、国領駅前の子ども家庭支援センターすこやかで行います。予約が必要のようですので、すこやか（0424-81-7733）に申し込みされて下さい。
