ささもと こどもクリニック News Letter vol.22 no.9 (2022.10.15)
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【ワクチン同時接種：コロナとインフル】
同時接種について最近日本小児科医会がコメントをだしましたのでご紹介します。第７波では、子供たちの感染も急激に増加し、割合としては多くないものの、重症化した例や死亡例も増えています。そして今シーズンは、インフルエンザとコロナの同時流行の危険もあります。
このような状況を前に7月22日に開催された厚生科学審議会で、コロナワクチンとインフルワクチンの同時接種が可能との発表がありました。これは、両ワクチンの同時接種が、各ワクチンを単独で接種した場合と比較しても、その有効性および安全性が劣らないとの報告を踏まえてのものです。一方、インフル以外のワクチン接種については、従来通り同時接種はもちろん、コロナワクチン接種の前後13日は接種できない、という考え方に変更ありません。
さて、コロナワクチンは筋肉内注射、インフルは皮下注射です。従来はほとんどのワクチンが皮下接種でしたので、同時接種には接種部位等を含めた特別な工夫が必要なようです。ふつう筋肉内注射は上腕の筋肉にしますが、筋肉量が少ないお子さんの場合は太腿の外側にすることもできます。当院では5-11歳のコロナワクチンで、太腿にせざるを得なかった方は今のところいらっしゃいません。
最後に、お子さんの中には、これら２つのワクチンの他にも、MRや日本脳炎など、他にも受けなければならないワクチンがある方もいらっしゃると思います。接種のスケジュールも一緒に考えたいと思いますので、遠慮なくご相談ください。
【アレルギーひとくちメモ】
2023年花粉予想が、先日ウェザーニュースのHPに掲載されていました。一言でいうと、関東〜西日本で前年より増加傾向、とのことです。翌年の花粉量は、夏の天候と、春の飛散量が関係しています。今年は6月に梅雨時期にも関わらず、日照時間が平年より長くなり、また夏の気温も高くなりました。そのため花粉の発生源となる雄花の生育が活発になると予想されています。
また、花粉飛散量は周期的に増減し、多い期間と少ない期間が交互に訪れる傾向があります。今年は特に西日本で飛散量が少なかったので、来年は多くなるのでは、と予想されています。東日本では西日本ほどではないのですが、平年より少なめでしたので、来年は今年の20-30%増加するのでは、とも言われています。油断せずに対策はした方が良いと思います。
シダキュアによるスギ舌下免疫療法も今ならまだ間に合うと思います。時間がかかっても根本から花粉症を治してしまおうと考えている方は、早くいらしていただければ、と思います。
