ささもと こどもクリニック News Letter vol.7 no.4 (2008.4.15)
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【肝炎ウィルス検診】
２ｶ月前に小児のC型肝炎についてお話しさせていただきました。その時に、お母様方も血液検査を受ける機会があったら、肝炎ウィルスの感染の有無をチェックした方がよろしいでしょう、とお話ししました。しかし現在自治体で成人を対象にした肝炎ウィルス検診（無料）が行われていますので、そちらをご紹介しておこうと思います。
東京都内にはB型肝炎やC型肝炎ウィルスに感染している方は20万人から30万人いると推計されています。ウィルス性の肝炎は症状がでないで進行している場合もありますので、一度もチェックをされたことがない人は、この検診を利用して、感染の有無を確認しておいた方が良いのでは、と思います。対象になる方は、(1)４０−７５歳で、肝炎ウィルス検診を受診したことがなく、そして職場などで健診機会のない方、(2)３９歳以下の方です（なおこれから４０歳になられる、調布市の国民健康保険加入者の方には、｢B型C型肝炎ウィルス検査のご案内｣が市から送られてきますので、そちらをご覧下さい）。
検診内容は問診と血液検査（B型とC型、両方同時も可能）で、市内の協力医療機関（当院でも可能です）で行います。ただ前もって市役所に申し込みをされる必要があります。調布市在住の方は、市役所の健康推進課（電話０４２−４４１−６１００）にお問い合わせ下さい。検査が陽性の方は、肝臓専門医療機関に紹介をするという手順になっています。何かご不明なことがありましたら、お子さんの診察の際でも結構ですから、ご質問ください。
【アレルギーひとくちメモ】
新しくなった東京都大気汚染医療費助成制度について。気管支喘息の患者さんは、東京都に1年以上住んでいらっしゃれば、申請すると喘息に関係する検査や投薬の費用（自己負担分）は東京都の助成でまかなわれます。今までは１８歳未満の方だけが対象でしたが、昨年の東京大気汚染訴訟の和解に基づき、今年（平成20年）の8月からは、１８歳以上の方も対象となりました。
この助成制度受けようと思われる方は、5月より申請の手続きが開始となりますので、市役所の健康推進課に問い合わせ（電話０４２−４４１−６１００）をしていただき、申請書類を受け取っていただきます（なお府中市の方は、福祉保健部障害者福祉課：０４２−３６８−６１２６が担当部署です）。
その中には申請される方がお書きになる書類の他に、医師が記載する主治医診療報告書がはいっていますので、それを医療機関で記載してもらう必要があります。その際には血液検査と最近6カ月以内のレントゲンが必要ですので、ご相談ください。なおこの制度では喫煙者は対象除外となり、非喫煙に関する誓約を提出していただくことが必要だそうです。それ以外は１８歳未満が対象だった今までの助成制度と大きな違いはありません。
