直線上に配置

ささもと こどもクリニック News Letter vol.26 no.9 (2026.9.15)
Tel: 0424-98-4153(ヨイコサン)  Fax: 042-498-4154
http://sasakc.la.coocan.jp

 長い夏休みが終わって新学期が始まりました。張り切っているお子さんも多い中で、登校が楽しくなくて、体の不調を訴えるお子さんもいらっしゃるようです。まずは、アドバイスはしなくてもいいので、お子さんが愚痴を言ってきたら、それを聴いてあげることから始めてください。夕食を一緒にするなど、   その機会を作ってあげることです。怒ってしまったら、改善は見込めませんのでご注意を。

【おちんちんは剥くべき?】
 包茎についてはかなり前のニュースレター(2003.1)でお話ししました。結論は“剥いてはいけない”です。しかし“剥いて出血した”とか、“お風呂で?いていたらお風呂をいやがるようになった”と、相談に来る方がいらっしゃいました。多くはお母さまが剥いていて、お父様がしている方はいません。女性には分からないものと思いますが、子どもの頃の鬼頭は一番デリケートな部分で常に包皮で守られているので、剥いてそれを露出すると、触ったり、下着に触れたりしただけでも痛いのです。剥かれて痛みを経験すれば、お風呂にも入りたくないと言うでしょうし、出血させると、その傷が癒着してさらに剥きにくくなります。

 そして剥くことは危険も伴います。私が勤務医時代に経験した例です。3歳児健診で“包茎を剥いて治していきましょう”、と言われたお母さんが、おちんちんを剥いていたら、根元まで皮を引っ張り、鬼頭が完全に出るまで剥けたようです。その夜遅くお子さんが、“痛い!痛い!”と泣き、見ると鬼頭が紫色に腫れあがっていました。剥いた皮がリング状に鬼頭を締め付け、血液やリンパが戻れなくなってしまい、腫れあがったのです。これを嵌頓包茎と言います。当直していた私は“急患です”と夜中に起こされました。見れば信じられないようなおちんちんの状態です。しかし放っておくと最悪の場合、鬼頭が壊死するので、何とか剥き切った包皮を元に戻さなければいけません。しかし触ると、激痛なので大騒ぎです。それでも処置して何とか事なきを得たのですが、次もうまくいくとは限りません。お母さまには、お風呂では剥いて洗わなくてもいいこと、剥いた方がいい包茎はどういう状態か、その場合には泌尿器科の先生がやり方を教えてくれること、などをお話ししたと思います。

 結論です。症状のない生理的な包皮の癒着は、無理に剥いてはならない(欧州泌尿器科学会 小児泌尿器科ガイドライン)。なお、今月は泌尿器科の皆川クリニックのHPを参考に致しました。一度ご覧になってください。

【アレルギーひとくちメモ】
 シダキュアによるアナフィラキシーの症例報告が小児アレルギー学会誌(vol.40:221-224,2026)に掲載されていました。その方は14歳女児で、最初の2000JAUをしている7日間は何も有害事象は見られなかったようです。その後維持量の5000JAUに増量したところ1日目から毎回毎回、咽頭違和感が見られました。そして8日目に、内服直後から咽頭違和感、20分後から、頻回の嘔吐、呼吸困難感、顔面の発疹、全身の掻痒感が出現、救急搬送になりました。治療を受け1日だけ入院して軽快退院となっています。

 アナフィラキシーになったその日は、特に体調が悪かったわけでも、舌下のあとに運動や入浴をしたわけでもなかったようです。ただこの方は血液検査でスギ特異的IgE100Ua/ml以上と高度感作例であったようです。そして毎日咽頭違和感があった、という点が注意しなければならないことでしょう。5000に増量して咽頭違和感があった時点で2000に戻って、それをしばらく続けてから5000にしたら違った結果になっていたかもしれません。当院でも2000をしている7日間と5000に増量後の最初の1週間は、何かあったときにアドバイスできるように、夜ではなく日中に行なってくださいとお願いしています。それはお守りいただくようお願いいたします。

【お知らせ】@院長の出張(調布市の健診)のため、9/16(),25(),10/9()の午後の外来は、受付:3時から、診察:3時半からとなります。

トップページへもどる

直線上に配置